佐渡とインバウンド

2018.06.15  Fri.

佐渡と言って皆さんは何を思い浮かべますか? 朱鷺、世界遺産候補の金銀山、お米、自然を思い浮かべる人は多数いらっしゃることと思います。 酒ツアーもこの度、佐渡に行ってきました。 数十年ぶりに訪れた佐渡のイメージは、インバウンドの成功ということが一番大きいイメージになりました。
両津港近くの宿泊したホテルでは中国語の「歓迎」の看板が多数掲げられ、聞こえてくる言葉は中国語がほとんどでした。ホテルのオーナーに聞いたところなんと7割が中国、台湾、インドネシアの観光客とのことで3割が日本人とのことでした。 佐渡では既にインバウンド観光に力を入れ努力をされていました。現在インバウンド観光で努力中の方々は佐渡からたくさんのことを学べるのではないでしょうか?
酒ツアーでは、佐渡のインバウンド観光の発展に寄与しているたくさんの方々にお会いいたしました。

尾畑酒造
新潟県で初めて酒蔵見学を実施した蔵元であり、尾畑酒造専務の尾畑留美子さんのことは日本酒をあまり知らない方もご存知の方はいらっしゃるのではないでしょうか?様々なメディアにも多数出演しそのパワフルな手腕から日本のみならず世界中に日本酒、佐渡のファンを広げる努力を20年以上も継続している女性です。

天領盃酒造
若い起業家でありながら、日本酒をこよなく愛している加登仙一さんは2018年3月から天領盃酒造を経営しています。これからのグローバル化に向け、日本国内、それから世界各国にファンを広げていく努力をしています。両津港から一番近い酒蔵で夜の酒蔵見学という斬新なイベントも行っており、これから大変興味が持てます。

北雪酒造
佐渡で唯一の女性蔵人の筑前 芳美さん。もともとは、神奈川県の出身でありながら佐渡と佐渡の日本酒に魅了され移住し5年が経ちました。ご自身が造られた日本酒をアメリカの高級日本食レストランNOBUで飲んだことに感動されたとのこと。これからの日本酒造りに女性の目線はとても重要になり、海外のファンに訴求するためにも重要になってきます。これからの佐渡の酒造りに期待が持てます。

加藤酒造店
金鶴というブランド名、日本の本州でも聞くことが増えてきました。 加藤一郎さんは「島外では販路が狭いため知名度が低い当社の酒ですが、一度飲んだらまた指名していただけるような酒を目指しています。」と言います。 最近では金鶴のうわさは様々な酒販店で大きくなっており、皆そろってファンになってまた金鶴を選ぶといいます。有言実行でこれからどんどん聞くきっかけは増えていくことでしょう。


このように佐渡の皆様は、数十年も前から佐渡へのインバウンド観光に力を入れ、現在では成功しているといえるほど佐渡は国外からの観光客があふれています。 酒ツアーをきっかけにより佐渡の魅力に触れていただけることを願っています。

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